STB

デジタルサイネージのSTBやCMSって何?正しく理解したデジタル運用を


デジタルサイネージを調べていると「STB」や「CMS」といった、あまり馴染みのない単語が出てきます。一体何なのでしょうか?

STBとは「セット・トップ・ボックス」の頭文字を取って略したもので、デジタルサイネージに映像を映すための再生プレイヤーのことを指します。

CMSは「コンテンツ・マネジメント・システム」を同じく略したものになります。コンテンツを編集したり配信するシステムのことになります。

このSTBとCMSは、デジタルサイネージにおいて非常に重要な要素であり、正しく理解して間違いの無い選択をすることが大切です。



目次[非表示]

  1. 1.デジタルサイネージのSTBとは?
  2. 2.【ローカル運用のSTB】
  3. 3.【クラウドタイプのSTB】
  4. 4.STBの要点と選ぶポイント
  5. 5.デジタルサイネージのCMSとは?
  6. 6.【コンテンツの編集】
  7. 7.【スケジュール設定】
  8. 8.【クラウドコンテンツサービスの利用】
  9. 9.STBとCMSの関係性
  10. 10.STBとCMSでデジタルサイネージは大きく変わる

デジタルサイネージのSTBとは?

デジタルサイネージには必ず、映像を再生するためのプレイヤーが搭載されます。例えばパソコンモニターの場合、モニターだけでは何も映りません。

パソコンを繋げて初めてパソコン映像が映ります。デジタルサイネージに置き換えると、そのパソコンがSTBになるわけです。

STBにはローカル運用するものと、クラウドタイプの2種類が存在します。


【ローカル運用のSTB】


ローカル運用のSTBは、USBメモリやSDカードといった記録媒体に映像データを保存して、それをSTBに挿し込むことで映像を流すものです。

要するにWi-FiやLANケーブルの接続をせずに、ローカル環境で使用するSTBになります。

ローカルタイプのメリットは通信環境に左右されることがなく、安定した映像配信ができることです。また、通信費が不要でランニングコストがかからないことも特徴です。

しかし、映像の変更には常に記録媒体をSTBに挿し込んで操作する必要があり、手間がかかることがデメリットです。

運用するデジタルサイネージが少ない場合や、あまり映像の変更をしないケースではローカルタイプのSTBを選んでも支障はないでしょう。

【クラウドタイプのSTB】

クラウドタイプのSTBは通信(インターネット)を利用して、デジタルサイネージに映る映像を遠隔操作するためのものです。

離れた事務所や自宅のパソコンで指示を出し、リアルタイムに映像を変更することができます。インターネット環境さえあれば、世界中のどこからでも指示を出すことができます。

最近ではPCだけでなく、スマートフォンやタブレットから操作できるものもあり、非常に利便性に長けたSTBといえます。

また、複数のデジタルサイネージを一括で管理することも可能です。設置しているデジタルサイネージが多い場合や、こまめにコンテンツの更新をしたい場合に便利です。

サーバーの時間管理で正確なタイムスケジュールを組み込むことができ、

手間を掛けずにデジタルサイネージを運用できるクラウドタイプのSTBですが、若干のデメリットもあります。それは通信費がかかることです。

インターネットを利用するため、Wi-FiやLANでSTBをインターネットに繋げる必要があり、当然のことながら通信費用が発生します。ネット環境がない場合にはルーターを装備させる費用もかかります。

また、通信環境が不安定な場合に正常に動作しない可能性があります。そのため、Wi-Fiを利用する場合には強固な電波であることが条件になります。

STBの要点と選ぶポイント

✅️STBには通信を利用しないローカルタイプと通信を使うクラウドタイプがある
✅️デジタルサイネージの台数が少ない場合や、あまりコンテンツ変更をしないならローカルタイプの利用がおすすめ
✅️デジタルサイネージの台数が多い場合、こまめにコンテンツ変更をしたいならクラウドタイプがおすすめ
✅️ローカルタイプはローコストでの運用ができ、クラウドタイプは通信費などのランニングコストがかかる

ポイント
ローカルタイプ
クラウドタイプ

USB


×

Wi-FiやLANケーブルの接続

×
ランニングコスト
×
コンテンツ変更時に手間がかかる

×

複数台を一括管理
×

デジタルサイネージのCMSとは?

STBは単なるハードに過ぎず、通信ができるかできないかということがポイントであることに対し、CMSはソフトのことを指します。

即ち、どのようなCMSを選ぶかでデジタルサイネージの運用方法が大きく変わってくるのです。

デジタルサイネージ用のCMSは各社がオリジナリティのある様々なものを用意しており、やりたいことや使いやすさを上手に判断する必要があります。

また、システムの利用料についても比較検討し、総合的にどのCMSを採用するか決定しましょう。

では、CMSでどのようなことができるかを紹介します。※CMSによりできることとできないことがありますので、詳しくは各CMSの内容を確認ください。


【コンテンツの編集】

コンテンツを再生したい順番に並べたり、スライドの秒数設定やグループ分けする機能です。

ローカルタイプの場合にはあまり細かい編集ができないことが多く、クラウドタイプでは細かい設定ができるようになっていることが特徴です。

【スケジュール設定】

曜日ごとや時間ごとに流す内容を時間割にできる機能です。ローカルタイプではこの機能を持つものがあまり存在せず、できる場合でも曜日単位のケースがほとんどです。

また、時間取得ができないために長く使用すると時刻がズレてきます。そのため数ヶ月に一度は時刻の修正をすることが必要になります。

クラウドタイプはカレンダーによる詳細設定ができることが多く、サーバーから正確な時刻を毎日取得できる点がメリットです。

カレンダーで配信内容を予約できます。例えば数年後の〇〇月〇〇日の〇〇時にこの映像を流すといった指示を出すことができます。

【クラウドコンテンツサービスの利用】

クラウドタイプでは、デジタルサイネージ用のコンテンツサービスを利用することができます。

各社がニュースや天気予報、占いなどの配信コンテンツを用意しており、別途コンテンツ・サービスと契約することで利用できるようになります。※サービスの利用には各社が設定した利用料がかかります。

STBとCMSの関係性

この様にSTBはハード、CMSはソフトの要素を持つものです。

CMSには専用のSTBでないと利用できないものがあります。その場合は必然的にSTBとCMSをセットで購入することとなります。

CMSは特定のOSを持ったSTBであれば、運用できるものもあります。例えばAndroidのOSで動くCMSなら、AndroidのSTBを用意してインストールすることで利用できるようになります。

OSのバージョンなど、使用環境を確認して間違いのないSTBを選択しましょう。

STBとCMSでデジタルサイネージは大きく変わる

デジタルサイネージとは、映像表示機器とSTB・CMSを組み合わせたものの総称を指しています。

画面本体にフォーカスしがちなのですが、人間に例えると画面は単なる容姿に過ぎません。STBやCMSが心臓や脳であるといえます。

そのため、STBとCMSがデジタルサイネージにおいて最も需要な要素となり、どのようなものを選ぶかで出来ることが全く変わってくるのです。

とは言え、なかなかデジタルサイネージのSTBやCMSを自分で選ぶのは難しいことです。よくわからない場合は遠慮なく取り扱い会社に質問して、必要ならアドバイスをもらいましょう。


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