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建設現場で使用する屋外用の液晶モニターとは? ~屋内用モニターとの違いを解説~


テレビやPCモニターに代表されるように、液晶モニターは基本的に 屋内で使用することを想定しています。ですが、建設現場の朝礼看板や仮囲いで使用される液晶モニターは屋外用です。

では一体、屋外用の液晶モニターは屋内用と比べてどのような違いがあるのでしょうか?

今回は屋内用と屋外用の液晶モニターの違いについて説明します。



目次[非表示]

  1. 1.屋内用モニターと屋外用モニターの違1:輝度
  2. 2.屋内用モニターと屋外用モニターの違い2:防塵・防水性能
  3. 3.屋内用モニターと屋外用モニターの違い3:内部温度の調整機能
  4. 4.屋内用モニターと屋外用モニターの違い4:画面保護ガラス
  5. 5.屋内用モニターと屋外用モニターの違い5:全体サイズや重量
  6. 6.屋内用モニターと屋外用モニターの違い6:使用可能年数
  7. 7.屋内用モニターと屋外用モニターの違い7:メンテナンス
  8. 8.屋内用モニターと屋外用モニターの違い8:価格
  9. 9.建設現場の屋外用モニター設置を検討する場合は?

屋内用モニターと屋外用モニターの違1:輝度


輝度とは画面の明るさのことです。屋外用のモニターは太陽光の影響を受けるため、輝度を高くしてあげる必要があります。

テレビを直射日光の下で使用すると、薄暗く見えにくい状態になってしまいます。これは画面の明るさが、太陽光に 負けてしまうために起こるのです。例えば花火大会が夜間にしか行われないことも同じ理由です。

一般的に屋内で使用する液晶モニターの輝度は200~400cd/㎡(カンデラ)です。※cd/㎡とは輝度を示す単位で、数字が大きいほど明るいという意味です。

それに対して屋外用の液晶モニターは、2000cd/㎡以上にカスタマイズします。こうすることで日中の太陽光の下でも視認性を確保します。

世の中には多くの「屋外用」を名乗る液晶モニターが存在しますが、よく見てみるとそのスペックや価格は様々です。選定の際には輝度に注目して、2000cd/㎡以上のものを選ぶようにしましょう。

ただし、使用場所が主に日陰になる場合や、軒下、吹き抜けの屋根下で直射日光の影響がない場合は、1000〜1500cd/㎡の輝度でも問題はないでしょう。


屋内用モニターと屋外用モニターの違い2:防塵・防水性能


屋外環境は屋内と違い、雨や雪などの天候の影響をもろに受けます。そのため屋外用のモニターはスチールやアルミ製の防水・防塵ケースで覆われています。

内部に雨水や粉塵が侵入しない様になっているのです。電気製品にとって水やホコリの混入はショートや火災の原因になる場合があります。

きちんとした防塵防水対策を行うことで、安全に安定した屋外用モニターの運用ができるのです。


屋内用モニターと屋外用モニターの違い3:内部温度の調整機能


屋外用の液晶モニターは輝度がカスタマイズされ、消費電力が上がるために本体自体の発熱量が高くなります。

また、外気温や直射日光の影響を受けやすいので、本体内部の温度を調整してあげる事が必要になってきます。温度調整のために空冷ファンやエアコンを装備して、本体内部を一定の温度に保つ仕組みになっています。

内部温度が高くなると液晶のブラックアウトが発生しやすくなり、映像が正しく映し出されなくなる原因になります。

屋内と比べて過酷な環境下で使用される液晶モニターには、このような理由で内部温度を調整する機能が必要になるのです。

屋内用モニターと屋外用モニターの違い4:画面保護ガラス



屋外液晶モニターは防塵防水の観点以外にも、飛び石やイタズラ等で画面が損傷しないように、画面を強化ガラスで保護します。

ガラスの厚みは5mm前後のものを使用します。また、映り込みや反射を抑えるためにARガラスを使用したり、ガラスフィルムを貼る場合もあります。


屋内用モニターと屋外用モニターの違い5:全体サイズや重量

このように屋内用と屋外用の液晶モニターでは使用する部材が異なるため、同じ画面サイズでもケースの大きさが違います。一般的に屋外用モニターは屋内用と比較して縦横の幅、厚みが大きくなります。

また、スチールやアルミ製ケースを使用し、強化ガラスやファン、エアコン等を装備させるために重量が増します。

32インチ程度の小型の屋外用モニターでも数十キロの重さになり、大型のものになると100キロ近くなります。そのため運搬や設置工事をする際には、必ず複数人で作業する必要があります。


屋内用モニターと屋外用モニターの違い6:使用可能年数

家庭用のテレビやPCモニターは室内の安定した環境で使用するため、ほとんどの場合は5年以上使用ができます。

屋外で使用するモニターは、屋内とは違い直射日光や熱の影響を受けるので、液晶画面の劣化が早まります。したがって屋内用モニターと比較すると使用できる期間は短くなります。

ただし、屋外でも設置環境によってその期間は大きく変わってきます。直射日光の影響が大きい場所と少ない場所では当然少ない場所のほうが長く使用できるようになります。

これは屋外用モニターの寿命が短いというよりは、設置環境が過酷になるための外的要因による使用可能年数の差ということになります。


屋内用モニターと屋外用モニターの違い7:メンテナンス


屋外用のモニターを長く使用するためには、適正なメンテナンスが必要です。例えばエアフィルターの定期的な清掃や交換、冷却装置の動作チェック等です。

屋外用モニターは熱に弱く、特に冷却に関する部品は数ヶ月に一度はチェックをする必要があります。冷却装置に異常があると内部温度が高温になり、画面のブラックアウトや故障の原因となります。

また、雨や埃によって画面が汚れる頻度が高くなりますので、こちらも定期的に拭き掃除をするなどのメンテナンスが必要になります。


屋内用モニターと屋外用モニターの違い8:価格


最後は価格です。屋外用モニターはこれまで説明してきたようにその仕様から、屋内用と比べて高額になります。また、本体価格以外にも配送費、設置工事費が必要となります。

本体価格のみではなく、設置完了するまでにトータルでいくらかかるのかを見積するのが良いでしょう。


建設現場の屋外用モニター設置を検討する場合は?


さて今回は、建設現場で使用する屋外用液晶モニターについて、屋内用モニターとの違いを解説しました。しかし、いかなるケースでも屋外用の液晶モニターを設置しなければいけない訳ではありません。

現場の状況や画面サイズによっては、LEDビジョンのほうが適していることがありますし、現場内でも日光や天候の影響をあまり受けない場所では、価格の安い屋内用モニターが使用できるケースもあります。

建設現場にデジタルサイネージを設置検討される場合には、その的確な判断のために まずは、専門業者に相談されることをおすすめします。

ビザテック・コーポレート

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