デジタルサイネージの耐用年数はどれくらい?気になるデジタルサイネージの寿命とは。
デジタルサイネージのお問い合わせをいただく時によくある質問のひとつが、「デジタルサイネージの寿命」についてです。一体どれくらい持つものなのでしょうか?
結論から先に言うと、平均して約5~7年程度です。
しかしひとえにデジタルサイネージと言えども、液晶モニターやLEDビジョンという製品の違いや、屋内外等の設置環境の違いもあります。製品や環境の違いによって平均寿命が変わってきますので理解しておくことが必要です。
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デジタルサイネージの寿命の定義
デジタルサイネージは電気製品になります。したがって、早かれ遅かれ故障する時期は訪れます。デジタルサイネージの平均寿命が5~7年程度と説明しましたが、これは液晶パネルやLEDランプの寿命を指しているものです。
デジタルサイネージは 自動車と同じように、様々なパーツの集合体で構成されています。例えば自動車を長く乗り続けるためには、細かい故障を修理したり、メンテナンスを定期的に行うことが大切でデジタルサイネージも同様です。
例えるなら車のエンジンが、デジタルサイネージで言うところの液晶パネルやLEDランプに当たります。いわゆる製品の心臓部ということです。もちろん機械である以上、同等のパーツが供給されている限りは修理対応ができます。しかし、新しい製品を購入するほうが安上がりだし、安心できますよね。
デジタルサイネージの寿命とは、細かい修理や定期的なメンテナンスをしっかりと行ったうえで、5~7年程度であるということを覚えておきましょう。
デジタルサイネージの設置環境で寿命が短縮される場合がある
デジタルサイネージに似た製品といえば、テレビが当てはまります。テレビを置く環境は室内で寒暖差もそれほどありません。要するに「安定した環境」に設置するわけです。デジタルサイネージも室内の同じような環境で使用する場合は、寿命は長くなります。
しかしデジタルサイネージは業務や広告用途で使用するため、屋外に設置したり、屋内でも特殊な環境(粉塵の舞う工場内やサウナなど)に取り付ける場合もあります。もちろん設置場所に合わせて防水加工をしたり、空調を装備させたりして対策をするのですが、そのような「過酷な環境」だと寿命は比較的短くなってしまいます。
そのため屋外や特殊な環境でデジタルサイネージを使用する場合は、定期的にメンテナンスや部品の交換を行うことが大切になります。
デジタルサイネージの寿命が短くなる要因とは?
デジタルサイネージの寿命に影響する要因は様々です。代表的なものをご紹介します。
雨・直射日光・寒暖差・湿度などの自然現象
デジタルサイネージを野ざらしの屋外に置く場合、様々な自然環境の変化が影響します。雨や雪はしっかりとした防水ができていないと、浸水による故障の原因になります。直射日光は液晶のブラックアウトに影響する場合がありますし、寒暖差が激しい場合には内部に結露が生じて悪影響を及ぼす場合があります。
屋外でデジタルサイネージを使用するケースでは防水性能や、内部温度を保つ装置(エアコンやファン等)がしっかりしているかを確認しましょう。
粉塵
道路沿いや工場内などのホコリが舞いやすい現場では、定期的にフィルターの交換を行うなどのメンテナンスが必要です。フィルターが詰まってしまうと内部冷却がうまく行かず、寿命が短くなる原因になります。
外的要因
外的要因とは、イタズラや飛び石などです。多少のことでは壊れないように、画面を保護すると良いでしょう。また、過電流などの電気系統のトラブルで故障をすることもあります。特殊な環境にデジタルサイネージを置くケースでは、事前に安定した電源を供給できるように整備しておきましょう。
デジタルサイネージの保証期間にも注目
デジタルサイネージには、最低でも1年間の保証が付いていることが一般的です。逆に言うとその期間は壊れない自信があるから保証が付けられるわけです。保証の有無(延長保証制度があるか無いかも含め)でその製品の信頼性を探ることができます。
保証もそうですが、サービススタッフの知識や腕も大切です。故障に関わらずどんな質問でも丁寧にわかりやすく説明してくれるような業者選定もポイントです。親切丁寧に答えてくれる業者さんなら、きっと故障時の対応もしっかりしてくれるはずです。
担当者の知識や修理の腕も、デジタルサイネージの寿命を稼ぐ上では大きな要因となります。
映らなくなった、壊れた=必ずしも寿命ではない!買い替えの前に一度ご相談ください
デジタルサイネージは機械である以上、絶対に何年は持つと言い切れない製品です。製品のクオリティや設置環境によって平均寿命よりも早く寿命を迎えてしまう場合があります。逆に10年経っても問題なく使用できるパターンも多々あります。
しかし、5年を経たずして故障が起こった場合には、すぐに買い替えをするのではなく弊社にご相談ください。もしかすると簡単な部品交換や修理で直るケースがあるからです。過去にはネズミが電源ケーブルをかじって断線させていて、ケーブルをつなぎ直しただけで復旧した単純な原因もありました。
いずれにしろ、デジタルサイネージを長持ちさせるには設置環境に適合した機器を用いること、定期的なメンテナンスを怠らないこと、適切な修理を行うことが大切です。デジタルサイネージは決して安い買い物ではありません。大切に使って、少しでも長持ちをさせるように心がけましょう。