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デジタルサイネージって何?テレビと何が違うかわからない…


「デジタルサイネージって何?」言葉はよく聞くけどよくわからない。テレビと何が違うのか意味がわからない…。

これからデジタルサイネージを始めようと思っている方、そうでなくても一体どういうものなのかだけを知りたい方にも、ビザテック流にわかりやすく解説します。

結論は、「デジタルサイネージは厳密に言うと製品名ではなくシステムの総称」です。なのでテレビをデジタルサイネージとして利用するケースもあるわけです。

デジタルサイネージは、①表示する画面 ②映像コンテンツを再生するプレイヤー ③通信を行う場合はインターネット接続の3点で構築されます。デジタルサイネージは画面にフォーカスをしがちですが、実際には映像を再生する機器や方法もかなり重要な要素なのです。

デジタルサイネージと聞けばすぐに理解できず、ややこしそうなイメージを持つ方も少なくないと思います。しかし、「電子看板」「電子掲示板」などと日本語訳されて呼ばれることもあります。そう考えると難しそうなイメージが少しは緩和できるのではないでしょうか?

例えばテレビの場合、基本的にはテレビ番組を視聴するために作られた製品ですが、DVDプレイヤーを接続してコンテンツを楽しむことができます。あくまで、テレビ番組を視聴できるから「テレビ」という固有名詞が付くわけで、その他にもパソコンを繋げばパソコン画面だって映るわけです。

では、テレビ画面にパソコンを繋いでお店の広告を流したとします。これはテレビでしょうか?いいえ、これがデジタルサイネージなのです。大勢のお客さんや歩行者をターゲットに、オリジナルの広告や情報を提供し続けることがデジタルサイネージの概念です。

デジタル機器や通信環境を駆使して人々に情報を与えることがデジタルサイネージなのです。使用する機器ではなく、考え方がデジタルサイネージに当てはまるかどうかなのです。

目次[非表示]

  1. 1.デジタルサイネージという名称が有名になりすぎた
  2. 2.デジタルサイネージが活躍する場所
  3. 3.デジタルサイネージは優れた情報伝達ツール
  4. 4.様々な活用方法ができる
  5. 5.コミュニケーションツールとしてインタラクティブ(双方向)なデジタルサイネージの利用方法もある
  6. 6.デジタルサイネージは設置場所を選ばない
  7. 7.おさらい:デジタルサイネージとは

デジタルサイネージという名称が有名になりすぎた

小難しいことを述べましたが、とは言え、このことを理解している人は少なく、機器のことを指してデジタルサイネージと呼ぶことが世間では一般的です。なので我々も細かい概念は抜きにして、お客様とはそのようにお話をすることが多いです。

特に使うモニターや再生機器に制限はないデジタルサイネージですが、専用の液晶モニターやLEDパネル、再生用プレイヤーが販売されています。例えばほとんどテレビと同じような見た目でも、デジタルサイネージ専用の液晶モニターには、USBを差し込めば自動的に映像が流れ出すプレイヤーを内蔵しているようなもの(昔で例えるとテレビデオみたいな)もあります。

また、USBやSDカードを差し込めば画面に簡単に映像コンテンツを流せる再生機器もあります。デジタルフォトフレームは簡単なスライドショーができますが、切替効果や表示秒数、スケジュール機能などを追加したデジタルサイネージに特化した再生機器も多く出回っています。

オールインワンのデジタルサイネージ機器や、モニターと再生機器を接続してデジタルサイネージを作り上げるパターン等、デジタルサイネージには様々なシステム構築の種類が存在します。


デジタルサイネージが活躍する場所

我々の生活の中でデジタルサイネージを目にすることは良くあります。何気なく街を歩いたり移動している最中でも、知らないうちに数々のデジタルサイネージを見ています。店舗や商業施設では広告が流れていたり、駅やバス停でも時刻表がデジタルサイネージになっています。繁華街のビルには大きなビジョンが設置されていて、ニュースや天気予報も流れています。

しかし、意外な場所でもデジタルサイネージは活躍しています。例えば建設現場や学校、病院、銀行等にも導入が進んでいるのです。これらは広告や情報提供ではなく、情報の共有や効率化を求めたデジタルサイネージです。

安全の喚起や授業や会議での情報共有を効率的にしたり、利用者の流れをスムーズにするために取り入れられています。一昔前は看板やポスター、張り紙での掲示が多かったのですが、時代の流れとともにそれらがデジタル化されていき、リアルタイムに情報が表示されるデジタルサイネージがあらゆる場所で活躍しています。


デジタルサイネージは優れた情報伝達ツール

インターネットが普及した大きな要因は、情報が素早く入手できる点です。ニュースや天気予報はほぼリアルタイムで入手できるようになり、昔は毎朝読むのが当たり前だった新聞が、今はネットニュースのほうが便利で多用される時代になっています。

これは広告や掲示板にも同じことが当てはまります。伝えたいことがすぐに表示できるデジタルサイネージは、看板やポスターとは比べ物にならないほどコンテンツの更新に時間がかからず、張替えや要らなくなったものの処分も必要ありません。

初期導入コストはある程度掛かってしまいますが、今までの印刷や張替え、処分にかかる手間を考えると従業員の時間的コストの削減に繋がります。また、スピード感あふれるコンテンツ変更をすれば訴求力も高くなります。

目に見えにくい時間や経費のコスト削減で、画期的な効力を発揮します。そういう意味では、正にデジタルサイネージは優れた情報伝達の媒体だと言い切れます。


様々な活用方法ができる

デジタルサイネージには「スタンドアロン(独立型)」と「クラウドタイプ(通信型)」の2つの活用方法があります。

スタンドアロンとは通信を使わず、USBやSDカードといった記録媒体に流したい映像や画像データを保存して、それを機器本体や接続したプレイヤーにセットして動かします。デジタルサイネージが世の中に出た当初は全てがこのタイプでした。

とても手軽で、運用にかかるコストも最小限で抑えられることがメリットです。誰にでも簡単で、デジタルサイネージを初めて導入する場合の費用対効果測定をするためにもおすすめです。デジタルサイネージは良くわからないけど、興味はあるので一度試してみたいという方にも向いています。

近年ではクラウドタイプという通信を利用して遠隔操作をし、スピーディーに映像コンテンツを変更できるシステムが主流になってきました。全国チェーンの店舗に置いているデジタルサイネージを本部で管理したり、時間帯や天気によって流すコンテンツを変更するなど柔軟に対応できる点がクラウドの特徴です。

しかし、通信環境の整備や利用料が毎月発生するなどのコスト負担が生じるため、便利ではあるもののデジタルサイネージの設置台数やコンテンツの更新頻度と天秤にかけ、スタンドアロンとどちらがマッチするのかを十分に検討する必要があります。

迷った場合はひとまずスタンドアロンで運用することをおすすめしています。なぜなら、スタンドアロンとクラウドタイプはいつでもすぐに変更できるからです。スタンドアロンでスタートしてみて、不便を感じたり、拡張を求めるなら後からクラウドタイプに変えて使用することができるのです。


コミュニケーションツールとしてインタラクティブ(双方向)なデジタルサイネージの利用方法もある


一方的な情報伝達にとどまらず利用者の知りたいことをタッチパネルで表示したり、顔認証やAIと連動したデジタルサイネージも導入が進み、コミュニケーションツールとしても日々進化しています。

情報提供をする側はもちろん伝えたいことを表示したいわけですが、果たしてそれが本当に利用者に必要な情報なのでしょうか?例えば商業施設に洋服を探しに来たのに、食品のコンテンツが流れていてもその人に取っては「意味のない情報」です。

不特定多数の人に情報を提供するわけではなく、パーソナルにピンポイントな情報を提供する場合に用いられるのが、タッチパネル型のデジタルサイネージです。利用者の知りたい情報までタッチパネルで誘導してあげるデジタルサイネージのシステムです。

また、AIツールを用いたデジタルサイネージは、対話型で誘導することもできます。音声認識ツールをデジタルサイネージに内蔵し、まるで話をしているような感覚で目的まで誘導できるのです。言ってみればスマートフォンやタブレット端末で物事を検索するのと同じようなことがデジタルサイネージでも実現できるのです。

コロナ禍も落ち着き、そのリバウンドもあり海外の観光客が増えています。外国人観光客に対する多言語型(タッチや音声で対応する言語に表示が変わる)のデジタルサイネージも今後の注目を集めています。


デジタルサイネージは設置場所を選ばない

デジタルサイネージは設置場所を選びません。要するに希望する場所へ好きな大きさのデジタルサイネージが取り付けできるのです。「場所を選ばない」というよりは「場所に合わせた適切なデジタルサイネージ用機器が存在する」という方がよいのかもしれません。

店舗や施設内の環境が安定した場所は当然のことながら、建設現場のような過酷な環境、入浴施設のような湿度が高い環境、ビル屋上などの高所等、あらゆる場所にマッチしたデジタルサイネージ機器が用意されています。

また、好きな大きさの画面を設置することができるので、スペースに合わせたデジタルサイネージの取り付けが可能です。デジタルサイネージは情報掲示の利便性だけでなく、どこにでも取り付けできることがメリットのひとつでもあるのです。


おさらい:デジタルサイネージとは

パソコンで動画を見る場合、基本的には個人で楽しむことが多いですし、多くても数人程度でしか画面を共有できません。デジタルサイネージはその画面を大きくして、たくさんの人に情報を提供するツールです。わかりやすく言えばパソコンの大画面を、屋外や商業施設の目立つ場所に設置するようなイメージです。

絶対にこの画面や接続機器を使わないといけないという制限がなく、自分の好みで使いやすい機器を組み合わせて作り上げることができます。また、あまり使わなくなったパソコンモニターやテレビモニターをデジタルサイネージ用のモニターとして代用し、低コストでデジタルサイネージを運用することもできます。

概念さえ理解すれば決して難しいことはありません。自作でデジタルサイネージを用意することも可能なのです。デジタルサイネージのことを正しく理解して、今後の導入や利用方法の参考としてください。もしわかりにくいことがあれば、お気軽にビザテックまでお問い合わせください。

ビザテック・コーポレート

ビザテック・コーポレート

ビザテック株式会社のコーポレートに関するお知らせ・広報を担当します。

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