デジタルサイネージ導入のメリット ~工事・建設現場で活躍するシーン4選~
近年、工事現場や建設現場へ高輝度LCDパネルを採用したデジタルサイネージまたはLEDビジョンが多く導入されています。
その背景は、現場でのデジタル化と密接に関係しているようです。
一昔前までは紙の図面を各部署、各人が所有または掲示し、作業員が確認作業をする風景が常でした。
ところがipadなどのタブレット端末、スマホなどデバイスの普及でいま工事現場、建設現場ではデジタルデータを用いて効率良く作業に取り組まれています。
デジタルサイネージで朝礼看板
まずは朝礼看板。
作業員は就業開始前に集合し、朝礼で朝の体操からその日の作業工程の確認などを行います。
ケガや事故の未然防止のためには変更事項を確実に共有することが重要。全員が漏れなく確認できるよう、集合時にデジタルサイネージなどの大画面で情報共有をします。
これにより末端まで正確かつ確実に情報が伝わり理解度が増します。
以前は変更事項が発生した場合は図面の修正→複製→配布など手間と時間がかかっていました。
けれどデジタル機器を利用すると、変更があってもリアルタイムで伝達が可能になります。
建設現場は場所によって数百人規模の作業員が従事しています。
そこで大画面での説明などはとても効率の良い情報共有手段になります。
現在は工事現場向けアプリ開発も活発で、比較的大きな建設会社ではアプリ画面を大画面で共有し作業に取り組んでいます。
スマホや端末をミラーリングしサイネージ画面に映すの事は、いとも簡単にでき、スマホで撮影した現場画像・動画を大画面で確認することができます。
仮囲い24時間稼働でイメージアップ
仮囲い用のデジタルサイネージ、LED表示機も最近よく見かけます。
デジタルサイネージやLED表示機はコンテンツの放映時間をスケジューリングできるなど運営面においてもとても優れています。
では仮囲いでどの様に使われているのでしょう?
日中は近隣住民など外部向けに、工事日程、騒音・振動計や情報ニュースを始めとする「地域コミュニティ情報」を放映する事でイメージアップを計るツール。
夜間は防犯などの呼びかけ、安全灯としてで地域安全に貢献するツール。
工事現場においては、近隣住民の「安全」と「理解」は最重要課題のひとつ。住民への細やかな案内掲示、サービスで良好な関係構築に一役買っています。
サイネージで最大4組の同時ミーティング活用例
幹部または責任者会議の場でもデジタルサイネージが大活躍しています。
弊社が設置した9画面を用いた会議室でのサイネージ運用を例に取ります。
工事現場では様々な業種の関係者が、施工管理を行っている建設会社の現場事務所に出入りします。
発注した施工管理会社、工事を請け負った業者間でのミーティングは常に開かれています。建物を建設するためには、図面・写真は必修素材となります。要するに「視認」が不可欠となります。
この事務所に設置した9台のタッチパネル式サイネージでは、最大で4組の業者の同時ミーティングが可能です。
全てのサイネージにHDMI入力端子が装備されているので、パソコン画面をサイネージに映す事が出来ます。またタッチパネル式なのでミラーリングされたパソコン画面にサイネージ付属のアプリで線を引いたり、印をつけたり自由にマーキングする事ができます。
その画面をスクリーンショットする事で、他者へのメール転送も可能です。
お互い内容を視認しながらミーティングが出来ると、参加者に好評だそうです。
マンションエントランスで住民へ情報提供
最近ではマンションの修繕工事現場への導入も始めました。
数カ月に及ぶマンションの補修、外壁塗装などの修繕期間の住人へのサービスは年々決め細やかになっています。
大規模マンションでは紙での配布は時間がかかり、またポスト投函をしてもタイムリーに情報が住人に行き渡らない場合があります。
アプリでお知らせすることも可能ですが、住人全員がアプリ利用が可能かというとそうでないケースが殆どです。
では、住人に漏れなく告知が可能な形態は何かというと、住人が毎日行き交うエントランスやマンション入口にデジタルサイネージを設置し、スケジュール告知と変更の案内を行うことが善策ではないでしょうか?
デジタルサイネージは視認性や情報量の豊富さでとても優位性を発揮しますので、積極的の取り入れられる業者さんが多い傾向にあります。
また、理事会の要望や生活のなかで困った事案に対応する業者様もいます。
外壁修繕のためベランダがネットで覆われて洗濯物を干しても乾かないなど、住民の不便を解消するため日々、週間天気情報と一緒に洗濯物干しのお薦め指数を案内するなど、住民目線のうれしいサービスもあります。
まとめ
今回は工事、建設現場に特化したデジタルサイネージの導入メリットをお伝えしました。
これほど積極的にデジタル導入している現場の実情を知り、業界に対するイメージが少し変わりませんでしたでしょうか?
DX(デジタルトランスフォーメーション)時代を推進する現時代、5G普及で動画などの送受信もますます便利になります。
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること」を意味するDX時代。すばらしい製品機能を駆使し、ぜひ現場の効率化、生産性向上へお役立てください。