デジタルサイネージ集客効果向上のためのポイント
店舗経営、企業経営では一人でも多くの消費者に自社サービスまたは、製品を認知し利用してもらう事が事業成長、企業発展のキーワードとなります。
広告の費用対効果を最大限発揮できるツールや媒体の運用は、多くの企業経営の課題とも言えます。
そこで近年ますます導入しやすくなったデジタルサイネージで、集客効果を出すためにまず知っておくべきポイントを解説したいと思います。
目次[非表示]
- 1.心理に働き掛ける
- 2.視認性と訴求力で3ステップクリア
- 3.システム連動型でマーケティング
- 4.導入に躊躇されている方は
- 5.まとめ
心理に働き掛ける
人間は視覚的動物と言われています。
ある店舗への入店を実行に移すお客様の心理状態を想像してみましょう。
心理の変化は、以下の3ステップを踏む事が考えられます。
1.お店を認知
2.興味がわく
3.何らかの動機で入店を決意
既存看板は1の認知度に貢献しますが、情報量が圧倒的に不足しています。
お客様の目が向けば業種・業態や店舗名は視認が可能ですが、それ以上の情報はほとんど得にくい状況です。
ではお客様が2、3へとステップを踏むためにはどんなアクションが必要でしょうか?
一般的にはチラシ配布、広告、クーポン配布などが差し当たりの対策かと思われます。
しかし配布されたチラシやクーポンがターゲットとなるお客様に届くのか、興味は無かった潜在顧客が顕在顧客となりえるのかなど効果は明白ではありません。とりあえず何もしないより「対策」をやっているという感じでしょうか。
サイネージはこの全てのステップにおいて高い役割を果たします。先ずは目線を引き付け、興味をそそるコンテンツを配信、行動を起こす後押し施策までを一気に、短時間で、簡潔にまとめ上げます。
視認性と訴求力で3ステップクリア
【視認誘導のステップ】
まずは視認度が高まります。高輝度の明るさやクオリティのあるコンテンツはインパクトがあり、動きの無い既存看板より無条件で人の視線、目線が向きます。
【興味がわくステップ】
次にコンテンツですが、こんな統計があります。
動画の記憶定着率は、文字の「2倍」。文字や静止画より動画の方が一層効果があると言えます。
ではどんな動画が人の記憶に残って興味を掻き立てるのか。
臨床脳研究の第一人者である柿木隆介医学博士は、記憶されやすいコンテンツに含まれる要素は3つだと唱えています。
「印象が強烈なもの」
「脳が重要であると認識したもの」
「反復性」
人々はこれらの要素に対して、感情を揺さぶられるストーリーとして記憶するそうです。
【入店を決意するステップ】
その後は入店・来店を促す「後押し施策」を施すことが重要です。
割引クーポン、期間限定サービスなどで、迷っているお客様の「あと一歩」を後押しする企業ごとのアプローチ・サービスをぜひ訴求してください。
QRコードをコンテンツ画面に常に表示し、WEBに誘導する方法も良い策です。
「なんかお得そう…」、「試してみようかな?」と好奇心が後押しされ行動に結びつきます。くれぐれも自己満足のコンテンツでは集客率はあがらない事を念頭におきましょう。
システム連動型でマーケティング
デジタルサイネージではコンテンツのループ再生をもちろん、スケジュール設定もできます。
サイネージにSTBを付ける事でタイマー設定が可能になります。
任意の時間に任意のコンテンツを流すというターゲットを選定した広告を流す事ができます。
昼は女性向けコンテンツ、午後から夕方は学生向けコンテンツ、夜はサラリーマン向けコンテンツとアピールする層を絞って、それぞれの時間ターゲット層に合わせたコンテンツを配信できます。層によって好む商品やサービスも違うので、時間を設定しコンテンツを配信できるターゲティング広告は有効です。
またAI搭載システムで、実際にコンテンツを見た顧客層のデータ(インプレッション数)を収集することもできます。
視認者の性別、年齢データをもとにマーケティング施策を繰り返し行うことで、配信時間・配信内容の効果データを集計分析し、最適な広告放映を行うことができます。
導入に躊躇されている方は
看板なので必ず屋外製品でなければいけないという決まりはありません。
やはり屋外製品は高輝度仕様で、コストがかかるのが正直なところです。
店舗や企業の外装にも寄りますが、内側から外側へ向けて設置をするという方法を選択する事で、屋内製品に切り替えてコストを節約することもできます。(設置場所によって価格は違いますので事前にお調べください。)
また最初から購入するのはハードルが高いという方は、お試し感覚でレンタル導入という事も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。これは店舗や企業の条件に一番合った機器選定に役立つ要素にもなります。
まとめ
近年SNSやYouTubeを使った広告など、インターネットの発展とともに広告も様々なかたちで成長しています。
ただ静止画を流すだけでなく、いろんな分析に元づいた施策をトライしその結果をみて修正し、ベストマッチした運営方法を選べるのもデジタルサイネージの利点です。
受け身ではなく攻めの姿勢でのサイネージ運用が結果へ直結します。
以上のポイントを押さえ最高のパフォーマンスで効果を実感してほしいと思います。